公開捜査が開始された直後、SNSや匿名掲示板では「組織的な誘拐ではないか」「近隣の不審車両による連れ去りを目撃した」といった真偽不明の情報が急速に拡散しました。中には、現場周辺の特定の施設や通行人を根拠なく疑う過激な投稿も見受けられました。
しかし、捜査本部の検証によって判明した事実は、そうしたネット上の陰謀論とは大きく異なるものでした。子どもは誰かに強制的に連れ去られたわけではなく、公共交通機関(私鉄や路線バス)を乗り継ぎ、自宅から離れたターミナル駅周辺の商業施設エリアまで移動していたことが確認されたのです。
翌日の午前中、商業施設の警備員から「公開手配されている特徴と一致する児童がベンチに一人で座っている」との通報があり、駆けつけた警察官によって無事保護されました。外傷はなく健康状態にも問題はありませんでした。ネット上での無用な犯人捜しやデマの拡散は、現場の捜索活動を攪乱するリスクを孕んでいたことが改めて浮き彫りとなりました。