華麗な転身を遂げた誠子に対して、ネット上では一部で「お笑いを捨てて文化人枠に逃げた」「もう芸人を引退して料理研究家になったのか」といった斜に構えた見解が存在します。しかし、これは彼女のスタンスに対する重大な誤解です。
現在も誠子は各種プロフィールの第一行に「フリー芸人」と明記しています。舞台に出て漫才をやることだけが芸人の定義ではなく、「自らの存在や言葉を通じて、人の心をほぐし、クスッと笑わせ、毎日を明るく照らすこと」こそが芸人の本質であると彼女は捉えています。
料理イベントでも、手際よく調理を進めながら繰り出されるトークの間合いや、客席との掛け合いは紛れもなく第一線の舞台で叩き上げられたプロの芸人話術そのものです。引退したのではなく、「芸人というアイデンティティを保ったまま、表現の土俵をスタジオから暮らしの空間へと広げた」というのが正確な真実です。
一方の元相方である尼神インター 渚 現在についても触れておかなければなりません。渚は芸名を「ナギサ」に改名し、現在も吉本興業に所属してピン芸人・タレントとして活動を続けています。大工出身という唯一無二のスキルを活かしたDIY番組や、持ち前の歯切れの良いキャラクターでロケ番組に引っ張りだこです。別々の道を選んだ2人が、それぞれの得意領域で誰の真似でもない独自のキャリアを築いている姿は、理想的なコンビ解散の形を示しています。