バラエティ番組でのおどけた姿とは対照的に、中居正広さんが俳優として見せたシリアスな姿は、世間に「美男子・中居正広」の真骨頂を強く印象づけました。数々の主演作において、作品のテーマに合わせて変化させたビジュアルの変遷は、今なお日本のテレビドラマ史において語り草となっています。
1995年にスタートした代表作『味いちもんめ』では、料亭「藤村」で厳しい修行に励む青年・伊橋悟役を熱演。短髪に調理服という飾り気のない出で立ちでありながら、一本気で真っ直ぐな瞳と凛々しい表情が視聴者を魅了し、俳優としての地位を確固たるものにしました。
そして、ファンやドラマファンの間で「ビジュアルの最高到達点」の一つとして挙げられるのが、2001年のTBS系ドラマ『白い影』です。中居さんが演じた外科医・直江兼嗣は、無口で冷徹に見えながらも自らの不治の病と孤独を抱える極めて影のあるキャラクターでした。白衣を身にまとい、憂いを帯びた瞳で遠くを見つめる中居正広 白い影 ビジュアルは「儚げな大人の色気が凄まじい」と社会現象となり、普段の明るい司会者像との凄まじいギャップで日本中を虜にしました。
さらに2004年の日曜劇場『砂の器』では、過酷な宿命を背負った孤高の天才ピアニスト・和賀英良役を怪演。ピアノの鍵盤に指を走らせる横顔のシャープさ、狂気と哀愁が入り混じった眼光は、まさに中居正広 ドラマ 砂の器が誇る芸術的な美しさとして今なお語り継がれています。