支出に対して、学生たちはどのように収入を確保しているのでしょうか。近年の学生生活実態調査から、リアルな収入構造が浮き彫りになっています。
学生一人暮らし仕送り相場は平均7万2,000円〜8万円前後で推移しています。しかしこの数値には大きな二極化が存在し、「家賃+生活費として毎月12万〜15万円を満額支給される層」がいる一方で、「仕送りは家賃相当の4万〜5万円のみ、あるいは仕送りゼロ(完全自活)」という学生が全体の3割近くを占めています。
不足分を埋めるのが大学生バイト代一人暮らしの実収入です。大学生の平均アルバイト収入は月額3万5,000円〜6万円(週3〜4日、1日4〜5時間勤務程度)。仕送りとバイト代、人によっては給付型・貸与型奨学金を組み合わせることで、月額12万〜13万円の生活費を組み立てるのが標準的なスタイルです。
「月10万円生活」は本当に可能なのか?限界ラインの検証
SNSや動画サイトで話題に上る「大学生一人暮らし月10万円生活」。結論から言えば、地方都市かつ家賃3万5,000円以下に抑えられる環境であれば成立可能ですが、都市部では極めてリスクの高い綱渡り生活となります。
家賃が5万円を超える地域で月10万円生活を強行した場合、手元に残る生活費は5万円未満。食費を2万円以下に切り詰め、光熱費を8,000円、通信費を3,000円に抑えたとしても、交際費や教材費、予期せぬ通院費ですぐに赤字転落します。「食事がカップ麺ばかりになり体調を崩してバイトを休む」「学業に支障が出るほどシフトを入れる」といった本末転倒な事態に陥るリスクが高いため、月10万円を基準にする場合は徹底した固定費の削減が絶対条件です。