Q1:なぜアメリカは広島と長崎で異なる2種類の原爆を投下したのですか?
A1:米国のマンハッタン計画において、ウラン型(リトルボーイ)とプルトニウム型(ファットマン)の2つの方式が並行して開発されていたためです。ウラン濃縮は製造に莫大なコストと時間がかかる一方、プルトニウムは原子炉での量産が期待されていました。軍部には両方の兵器威力を実戦で検証・実証したいという軍事実験的な狙いもあったと指摘されています。
Q2:広島と長崎で放射線による健康被害に違いはありますか?
A2:核物質の違い(ウランとプルトニウム)や中性子線の放出比率に微細な物理的差異はあるものの、人体に及ぼした放射線障害(急性白血球減少、脱毛、内臓出血、その後の白血病や悪性腫瘍の発生リスク)の本質的な深刻さに違いはありません。放射線影響研究所(放影研)などの長期調査でも、両都市ともに深刻な晩発性障害が確認されています。
Q3:なぜ長崎の投下目標は小倉から変更されたのですか?
A3:1945年8月9日、ファットマンを積んだB-29ボックストカーは第1目標の小倉上空に達しましたが、前日の八幡空爆による煙や悪天候のため目視確認ができませんでした。当時の米軍規程では目視投下が必須だったこと、機体の燃料トラブルで滞空限界に達したことから、第2目標の長崎へと目的地が変更されました。
Q4:リトルボーイとファットマンというコードネームの由来は何ですか?
A4:爆弾の物理的な形状と、映画の登場人物や政治家の体型に由来しています。「リトルボーイ(小さな少年)」は細長い砲身形状から、「ファットマン(太った男)」は爆縮用の球状爆薬を内蔵した丸く太った形状から名付けられました。ファットマンの名称は、当時の英首相ウィンストン・チャーチルの体型を意識したものとも言われています。