娯楽映画のスターにとどまらず、社会派俳優としての深みを知らしめたのがカラン・ジョーハル監督作『マイネーム・イズ・ハーン』の際立った評判です。「私の名前はハーン、テロリストではありません」という静かな宣言とともに大統領へ会いに行こうとする主人公の純粋な信念は、宗教的偏見に揺れる国際社会へ鋭い問いを投げかけ、ベルリン国際映画祭をはじめ世界的な喝采を浴びました。
一方、ファラー・カーン監督による『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』は、1970年代のレトロな映画界と現代を結ぶ祝祭的オマージュ作品として日本でもロングランヒットを記録。本作で華々しい銀幕デビューを飾ったディーピカー・パードゥコーンとの相性の良さは、後の『PATHAAN/パターン』や『JAWAN/ジャワーン』へと受け継がれ、黄金コンビとしての地位を確立しています。