ネット上で流布している「JR東海と川崎重工の断絶」には、いくつかの誇張や誤解が含まれています。事実関係を整理しておきましょう。
- 誤解1:JR東海はすべての川崎重工製品を全廃した?
実態:新幹線N700Sの発注こそ行われませんでしたが、既存のN700系初期型や在来線車両(383系など)の保守部品調達や定期検査業務については、安全運行維持のため実務レベルの取引が継続していました。 - 誤解2:川崎重工は新幹線事業そのものから撤退した?
実態:JR東海からの新幹線受注は途絶えたものの、東北・北陸新幹線向け(JR東日本・JR西日本)の車両製造は継続しており、日本を代表する高速鉄道メーカーとしての地位を維持しています。 - 誤解3:二度とJR東海から車両を受注することはない?
実態:感情的な「出禁」ではなく、JR東海はあくまで要求水準と技術的適合性で判断する企業です。その証拠が、次に解説する在来線新型特急での受注獲得です。