Eカード戦で敗北した利根川を待ち受けていたのが、帝愛グループの絶対権力者・兵藤和尊(佐藤慶さん)から命じられた処罰「焼き土下座」です。赤熱した鉄板の上に自ら頭を擦り付け、10秒間耐え忍ぶという原作屈指の狂気的な見せ場ですが、実写映画版でも見事に再現されました。
原作漫画では鉄板の上に設置された金具で固定される形式でしたが、実写版ではよりドラマ性を重視した演出が施されています。利根川としての誇りと尊厳を保ちつつ、激痛に耐えながら自らの意志で頭を下げ続ける香川さんの演技は、恐怖と凄絶さを同時に感じさせる圧巻の仕上がりでした。
撮影現場では特殊効果と演技力を融合させ、実際に肉が焼けるような煙や熱気をリアルに表現。香川さんは肉体的な苦痛だけでなく、「幹部としてのプライドを捨てて命を乞う男の悲哀」を表情一つで見事に表現しきり、悪役でありながら観客に強烈な哀愁とリスペクトを抱かせる名シーンを完成させました。