選考会で審査員を務めるトレセンスタッフがチェックしているのは、所属チームで目立つような「派手なプレー」だけではありません。地域を代表して県トレセンなどの上部組織へ送り出せるポテンシャルがあるかどうかが、厳格な大分県トレセン選出基準とリンクしながら評価されます。
審査員が重きを置く評価項目は、大きく3つの柱に集約されます。
第一に「基本技術の確実性とプレースピード」です。プレッシャーが激しい実戦の中で、ファーストタッチを自分の思い通りの位置に置けるか、味方の次のプレーを助けるパスを左右両足で正確に通せるかが徹底的に見られます。トラップミスでボールが浮く、あるいは顔が下がってしまう選手は、この段階で厳しい評価を受けがちです。
第二に「状況判断とポジショニングの先読み」です。味方や相手の配置を首を振って把握し、スペースを有効に使えているかどうかが問われます。「自分がボールを持っていない時間(オフ・ザ・ボール)」にどれだけ質の高い準備ができているかが、合否を分ける決定打となります。
第三に「戦う姿勢とコミュニケーション」です。即席のメンバーで構成される選考会の試合において、味方へ的確なコーチングを発信できる選手や、攻守の切り替えで真っ先に守備へ戻る泥臭さを持った選手は、指導陣の目に留まりやすい傾向があります。