思春期特発性側弯症は、初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため、外見のわずかな変化に周囲がいかに早く気づけるかが重要です。文部科学省が推進する学校検診ではモアレ検査や立位・前屈検査が導入されており、これが早期発見の大きな防波堤となっています。
家庭でも簡単に行える確認方法として知られるのが「前屈検査(アダムステスト)」です。両足を揃えて立ち、両手を自然に前へ垂らしながら背中を丸めて前屈します。このとき、背中や腰の高さに左右差(片側の肋骨や腰部が盛り上がっていないか)を後ろから水平に見極めます。
病院の整形外科では、X線(レントゲン)撮影によって脊椎の傾きを測定するコブ角(Cobb angle)という角度基準を用いて重症度を判定します。
- 軽度(10度〜25度未満):定期的なレントゲン検査による経過観察を行い、急激な進行がないかを確認。
- 中等度(25度〜40度前後):成長期であれば骨の成長完了まで曲がりの進行を防ぐ装具療法を適用。
- 高度(40度〜50度以上):成長終了後も年間1度前後進行するリスクがあり、呼吸機能低下や将来の強い痛みを防ぐため手術療法が検討対象。