大女優・坂口良子の長女として生を受けた彼女は、天然キャラクターを武器にバラエティ番組で一躍人気者となった。当時所属していた株式会社アヴィラのもと、順風満帆に見えたキャリアはしかし、2013年の最愛の母の急逝によって音を立てて崩れ去る。精神的支柱を失った喪失感は計り知れず、心の隙間を埋めるように新宿・歌舞伎町のホストクラブへと足繁く通うようになった。
膨れ上がる売掛金と借金苦。芸能界で得ていた収入を遥かに超える金銭トラブルが報じられるようになり、事務所との契約解除を経て、彼女は夜の歓楽街へと生活の拠点を移さざるを得なくなった。母の残した遺産が尽きた先に待っていたのは、煌びやかなスポットライトではなく、冷酷な利害関係が支配する過酷な現実だった。