垂れ壁とは何のためにある?建築基準法の理由とリノベ撤去の落とし穴

垂れ壁とは何のためにある?建築基準法の理由とリノベ撤去の落とし穴

垂れ壁とは何のためにある?建築基準法の理由とリノベ撤去の落とし穴についての最新情報を徹底解説します。

中古マンションや一戸建てのリノベーションにおいて、圧倒的人気を誇るのが「対面フラットキッチン」への改装です。その際、昭和から平成初期の住宅によく見られた「キッチンの吊戸棚と一体化した垂れ壁」を撤去し、フルオープンにするプランが定番となっています。

しかし、事前のシミュレーション不足から「垂れ壁をなくして後悔した」と嘆く施主が後を絶ちません。代表的な失敗要因は次の3点に集約されます。

1. 調理中の油煙とニオイがLDK全体へ充満する
垂れ壁は、レンジフードで吸い込みきれなかった油煙や蒸気を受け止める「フードの延長」としても働いていました。これを取り払った結果、炒め物や焼き魚の油混じりの煙がリビングのソファやカーテンに付着し、ニオイが染み付いてしまうトラブルが頻発しています。

2. 調理家電の作動音や水ハネ音がダイレクトに響く
食洗機やミキサー、水栓からの流水音がリビングに遮るものなく届くようになり、家族がテレビを見る邪魔になってしまうという生活音のストレスです。

3. 手元の生活感が丸見えになる
垂れ壁や吊戸棚があったことで隠れていた洗い物や調味料のストックが、リビングから完全に露出します。常にキッチンを完璧に片付けておかなければならない精神的プレッシャーを感じる人が少なくありません。

開放感を求めつつ圧迫感を解消したい場合は、全面撤去ではなく「ガラス製の透明な垂れ壁スクリーン」を設置したり、吸気力の高い最新レンジフードを導入したりするなどの圧迫感対策が極めて有効です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。