タイ古式マッサージの満足度を左右する最大の要因は、担当する施術者の技量と経験値です。日本国内で活動するタイ人施術者や日本人セラピストの背景には、大きく分けてふたつのルートが存在します。
信頼できる優良店に在籍するセラピストの多くは、タイ保健省(MOPH)公認スクールのディプロマ(修了証)を取得しています。代表的な教育機関としては、バンコクの「ワットポー・トラディショナル・メディカル・スクール」や、チェンマイの「オンズ・タイマッサージスクール」「ITM(International Training Massage School)」などが挙げられます。これらの公認校で150時間〜300時間以上のカリキュラムを修了し、解剖学の基礎から手技の実技試験をパスした施術者は、人体の構造を熟知した安全な施術を提供してくれます。
一方で、近年の格安店やグレーな営業形態の店舗では、本国で本格的な教育を受けていない未経験者を形だけの短期間研修で現場に出しているケースが散見されます。店舗の公式ウェブサイトや店内の壁面に、タイ保健省公認の修了証書が掲示されているかどうかは、その店が本物の技術を提供しているかを判断する決定的な証拠となります。