もちろん、ソフトウェアだけが要因ではない。物理的なインターフェースであるUSB Type-Cポートのトラブルも依然として大きな割合を占めている。ポケットの綿ゴミや微細なホコリが端子の奥に圧縮・固着すると、ピンの接触不良を引き起こす。目視では確認しにくいわずかな隙間が、高電力伝送に必要なPower Delivery信号の疎通を拒絶してしまうのだ。
また、内部に搭載されたリチウムイオン蓄電池の自己防衛メカニズムも無視できない。夏季の車内放置や過度な急速充電によってセル温度が上昇すると、バッテリー保護回路が作動して通電を強制カットする。この保護状態が解除されずに維持されてしまうと、ユーザーの目には「充電が完全に拒否された状態」として映ることになる。