二人の接点が生まれた原点は、テレビ朝日を代表する長寿トーク番組『徹子の部屋』での共演でした。スタジオに持ち込まれた田川啓二の作品を目にした瞬間、黒柳徹子の瞳が輝いたといいます。きらびやかなビーズやスパンコールが狂いなく縫い留められたその工芸美は、幼少期から本物のアンティークや芸術品に触れてきた彼女の審美眼を瞬時に射抜きました。
田川啓二にとっても、自身の作品が持つストーリーや細部へのこだわりを瞬時に理解し、心から愛でてくれる黒柳徹子との出会いは決定的なものでした。社交辞令のない率直な感性のぶつかり合い。ここから、テレビの画面越しでは伝えきれない深い交流の幕が開いたのです。