毎年春に各学校で実施される身体測定は、学校保健安全法に規定された厳格な法的枠組みに基づいて行われている。文部科学省はこの膨大な測定値を集約し、学校保健統計調査として毎年公表している。集計された一次データは政府統計の総合窓口であるe-Statなどを通じて誰でも閲覧できる。
厚生労働省が実施する国民健康・栄養調査とも連携しながら、日本の発育データは世界でもトップクラスの精度で追跡されている。定期健診で記録された過去数年間の測定結果は、単なる記録帳ではなく貴重な発育の軌跡だ。
母子健康手帳から現在までの測定値をグラフ用紙にプロットし、「成長曲線」を描いてみることをおすすめしたい。曲線が平均的なカーブに沿って滑らかに上昇していれば、絶対的な数値が平均を下回っていても医学的な異常である可能性は極めて低い。急激な停滞や逸脱を発見するための客観的ツールとして、健診結果は極めて有用だ。