瓜田純士のトレードマークである顔面や全身に施されたタトゥー(刺青)は、彼が過去に「二度とカタギの世界には戻れない」という覚悟と破滅衝動の果てに刻んだものです。顔面にドクロや複雑な意匠を刻み込んだ異様な風貌は、当時のメディアや大衆に強烈な恐怖と衝撃を与えました。
だが、彼が真に世間を驚かせたのは、その風貌の裏に秘められた圧倒的な文学的才能でした。獄中や裏社会での極限状態を赤裸々に綴った著書『遺書』(太田出版)は、アウトロー文学の金字塔としてベストセラーを記録。詩的でありながら残酷な現実をえぐる文体は、文壇関係者や著名作家からも高く評価されました。
さらに『ドブネズミのバラード』など次々と自伝的作品を発表し、「文字で人を圧倒する」という新たな表現手法を手に入れたことで、彼は暴力から筆へと自らの武器を持ち替えていくことになります。