過酷な混雑を前に、ただ漫然と行列に並ぶのは得策ではありません。長年通い詰める地元民やベテランドライバーたちが実践している混雑回避のテクニックを網羅的に公開します。
まず押さえるべきは「席選びと注文の先行順序」です。いろり山賊の基本システムは「レジで先会計を行い、食券(伝票)を受け取ってから着席する」方式です。この仕組みを知らず、先に空席を探して座ってしまうと、後から来た客に次々と食券購入を追い抜かれ、大幅なロスを生みます。グループで訪問した場合は、代表者が真っ先に注文待機列に並び、残りのメンバーが敷地内の空席(野外席、コタツ席、屋敷内)の状況を把握するという連携が最短ルートです。
さらに劇的な時間短縮をもたらす裏ワザが「持ち帰り(テイクアウト)窓口」の活用です。敷地内には店内飲食用の注文窓口とは別に、テイクアウト専用の売店窓口が設置されています。週末の昼時、店内利用が2時間待ちの状況であっても、持ち帰り専用列であれば20〜30分程度で名物の山賊焼や山賊むすびを受け取れるケースが多々あります。敷地内の情緒を散策しながら撮影を楽しみ、商品は車内や宿泊先でゆっくり食すという選択は、タイトな旅行スケジュールにおいて極めて有効な防衛策です。
気になる予約の可否については、原則としてメインの屋外席や「いろり山賊」の一般大広間は事前予約不可(当日先着順)です。ただし、同じ敷地内にそびえ立つ城郭風建築「桃李庵(とうりあん)」において、一定金額以上のコース料理や皇牛(すめらぎぎゅう)料理を注文する場合に限り、条件付きで事前座敷予約を受け付けている事例があります。安価な単品利用では予約が取れないため、「並ばずに食べるための投資」として高級コースを選択するかどうかが判断の分かれ目となります。