無期契約社員と正社員の決定的な違い|給与・退職金格差と落とし穴

無期契約社員と正社員の決定的な違い|給与・退職金格差と落とし穴

無期契約社員と正社員の決定的な違い|給与・退職金格差と落とし穴に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

「定年まで雇ってもらえる」という言葉に安堵し、無期転換を選んだ労働者が現場で直面する無期契約社員のデメリットと後悔には、深刻なリアルが存在します。

大手派遣元からメーカーの無期契約社員へと転換した40代事務職の女性は、労働組合のヒアリングでこう心中を明かしています。
「5年が経った時、会社から『無期転換の権利を行使しますか』と聞かれ、迷わずサインしました。でも、待っていたのは仕事の量と責任だけが正社員並みに増え、給料は1円も上がらない毎日でした。隣の席の正社員は同じ業務をこなしながら年に2回、100万円近いボーナスをもらっている。雇用の切れ目がないという安心感はあるものの、精神的な消耗感は以前より悪化しました」

コミュニティやSNS上でも、「契約更新の面談がなくなっただけで、昇給がないためモチベーションが保てない」「後から入社してきた20代の正社員に仕事を教える立場なのに、給料は自分の方がはるかに低い」といった不満が溢れています。

「頑張って結果を出せば正社員になれるはず」という期待も、多くの場合打ち砕かれます。企業が設定する正社員登用制度の通過率は、多くの主要企業で数%〜高くても10%未満という極めて狭き門です。企業側にとって無期契約社員は、「雇用調整のバッファ(緩衝材)ではなくなったものの、人件費を低く抑え続けられる便利な労働力」として固定化されてしまう傾向があります。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。