高市氏が関節の異変を自覚したのは、政治家として脂が乗り始めていた40代前半(2003年前後)のことでした。発症初期は朝起きると指先が思うように動かない「手のこわばり」から始まり、次第にペンを握ることやドアノブを回すことすら激痛を伴うほど症状が悪化したと、本人が過去の対談や著書で克明に述懐しています。
関節リウマチは、本来は外敵から身を守るはずの免疫系が自身の関節組織を攻撃してしまう自己免疫疾患です。特に女性に多く見られる疾患であり、高市氏も当初は原因不明の関節痛に苛まれ、複数の医療機関を受診する中で確定診断に至りました。
当時、政治家としてのキャリアが大きく飛躍する時期と重なっていた高市氏は、国会活動や地方遊説を休むことなく続けながら、密かに強い痛み止めの服用と専門的な治療を開始。持病を隠して活動を続ける選択肢もありましたが、後に自身の健康状態を公表した背景には、「同じ病に苦しむ患者への理解促進」と「政治家としての情報開示責任」という2つの明確な動機が存在していました。