音楽フェスとしての完成度を極限まで高めていたのが、星街すいせいを筆頭とする本格派ボーカリストたちの存在だ。彼女がステージ中央に立ち、第一声を発した瞬間に空気が一変した。伸びやかで力強いハイトーンボイスが幕張メッセの広大な空間を支配し、聴く者の魂を震わせる。
生バンドの重厚なビートに負けない圧倒的な声量。それに呼応するように連動する照明と、奥行きを極限まで生かした3面スクリーンの映像演出が驚異的な没入感を生み出す。タレントの細かな指先の動き、衣装の揺れ、瞳のハイライトに至るまで、極めて緻密にレンダリングされたビジュアルは、バーチャル表現の最高到達点を示していた。