かつてはカチューシャが定番だったパーク内の装身具だが、ここ数年で一気にシェアを広げたのが各種のファンキャップだ。この現象は日本国内にとどまらず、全球的なテーマパーク産業におけるエンタメ消費の変容を物語っている。単なるキャラクターのレプリカではなく、着用者の個性を引き立てるファッションアイテムへと昇華した点が大きい。
グローバル事業を展開するウォルト・ディズニー・カンパニーのマーチャンダイジング戦略においても、身につけるグッズ(アパレル)は非常に重要な位置を占める。特に頭部を覆うヘッドウェアは、ゲスト自身の視界には入らなくても、一緒に訪れた友人や周囲のカメラレンズに常に捉えられる。「映え」を意識した現代のメディア環境において、顔周りを華やかに演出するキャップスタイルは、完璧なマーケティング解といえる。