社会現象を巻き起こした代表曲の制作過程には、今だから明かせるドラマチックな舞台裏が存在する。オリエンタルな情緒が漂う『ガンダーラ』や、劇場版アニメの金字塔となった映画『銀河鉄道999』の主題歌。これらは元々、徹底した計算と奇跡的なひらめきが交差する中で生み出されたものだった。
当時、締め切りに追われる極限状態の中で曲を書き上げたエピソードはあまりにも有名だ。スタジオの片隅で、与えられたわずかな時間の中に英語歌詞への完璧なメロディを乗せていく作業。一瞬の妥協も許されない緊張感の中、わずか十数分で骨組みを完成させたという逸話は、彼の天才的なセンスを如実に物語っている。リスナーの心を掴んで離さないあのキャッチーなサビは、時代の熱気に押されながら誕生したのだった。