生理中に襲ってくる全身の倦怠感や気力の低下、そして下腹部を締め付ける鈍痛。これらの多くは、特定のミネラルが枯渇することによって引き起こされる身体のSOSサインです。
まず見逃せないのが、マグネシウムと生理痛緩和の効果です。マグネシウムは「天然の筋弛緩剤」とも呼ばれ、筋肉の緊張を緩める決定的な役割を果たします。子宮は巨大な筋肉の袋(平滑筋)であり、血中マグネシウム濃度が低下すると子宮筋が過剰に硬直し、締め付けられるような激痛が発生します。あおさやワカメなどの海藻類、硬水、無塩ナッツ類、にがりを日常の汁物に数滴加えるだけでも、子宮の過剰な痙攣を鎮める有効な手立てとなります。
さらに、毎回の月経で失われる約20〜40mlの経血に対する生理の貧血対策に効く鉄分食材の補充が欠かせません。ヘモグロビンが不足すると全身の細胞が酸欠状態に陥り、だるさや頭痛、冷えが加速します。鉄分には植物性の「非ヘム鉄」と動物性の「ヘム鉄」が存在しますが、生体内での吸収率を比較すると、非ヘム鉄が2〜5%程度に留まるのに対し、ヘム鉄は15〜25%と圧倒的に優れています。赤身の牛肉、豚・鶏のレバー、カツオなどを主軸にし、ほうれん草や小松菜を合わせる際はビタミンCを同時に摂取して吸収効率を高める工夫が鉄則です。
また、ホルモンバランスの乱れからくる浮腫や気分の波に対しては、生理中のむくみ解消カリウム食材であるアボカドやバナナ、ほうれん草が体内の余分なナトリウムと水分を排出し、下腹部の重苦しさを軽減。さらに、大豆イソフラボンとPMS改善メニューとして、豆腐とわかめの味噌汁や納豆ごはんを習慣化することで、エストロゲン受容体に優しく働きかけ、ホルモンの乱高下による情緒不安定を穏やかに整えてくれます。