片山さつき氏を語る上で欠かせないのが、戦後日本のエリート街道の頂点を極めた類まれな学歴と若い頃の経歴です。東京都出身の彼女は、東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を経て、東京大学法学部を首席で卒業しました。在学中に国家公務員上級甲種試験(行政職)にトップクラスで合格し、司法試験にも合格するという、いわゆる「トリプルクラウン」を達成した頭脳の持ち主です。
若い頃の彼女は、その秀才ぶりだけでなく、女性ファッション誌でモデルを務めたり、キャンパス内でもその華やかさが広く話題になるなど、メディアの注目を集めるアイコンでもありました。1982年、男性優位が絶対的であった旧大蔵省(現・財務省)に入省。女性キャリア官僚の草分けとして苛烈な出世競争に身を投じます。
大蔵省時代には、国際金融局開発金融課長補佐、横浜税関総務部長などを経て、2004年には女性として史上初となる主計局主計官(防衛担当)に就任。国家予算の査定という財務省の中枢業務を女性で初めて仕切った事実は、当時の官界に大きな衝撃を与えました。この徹底した主計官時代の経験が、現在の彼女の「数字で相手を圧倒する」政治手法の礎となっています。