正反対の二人が対立しながらも次第に互いを信頼していくストーリーラインは、映画史に燦然と輝くバディ・コメディの王道を完璧に踏襲している。理想主義者のウサギと、現実主義者のキツネ。相容れないはずの2匹が魅せるテンポの良い会話劇は、軽快でありながら時に胸を締め付けるほどエモーショナルだ。
作中で二人が魅せる化学反応は、緻密に計算されたアニメーションの賜物である。耳の動きひとつ、視線の交差ひとつに彼らの心情の変化が刻まれている。警察官と詐欺師という対極の立場から始まり、やがて相棒へと変わっていく二人の姿は、観客の感情を激しく揺さぶり、スクリーンから目を離せなくさせる。