語源はシンプルだ。「寝取られ(Ne-To-Ra-Re)」の頭文字を取った略称であり、主に小説やマンガ、ゲームのシナリオ構造を示す用語として広まった。しかし、このジャンルを理解する上で絶対に混同してはならない概念が存在する。それが「寝取り」と「寝取らせ」である。
「寝取られ」の主語は、奪われた被害者側にある。自分が大切にしていた存在が奪い去られる絶望と執着、そして惨めさが軸となる。これに対し、「寝取り」は加害者、すなわち他人のパートナーを奪う側の視点だ。さらに「寝取らせ」は、自分のパートナーをあえて第三者に差し出し、そのプロセスを観察して快感を得る特殊な嗜好を指す。この微細な視点の違いが、作品が持つ毒性と魅力を劇的に変化させるのだ。