2026年の今、二人はまったく異なる環境でそれぞれの人生を極めている。パリでの生活を定着させた杏は、ヨーロッパと日本を行き来しながら女優としてのキャリアを広げ、エッセイやアートの世界でも独自の発信力を誇っている。彼女が見せるナチュラルな生き方は、多様化する現代の家族像やライフスタイルのロールモデルだ。
また、新たな家庭を築き山の暮らしを生きる東出も、表現者として唯一無二の異彩を放ち続けている。かつてひとつのフレームに収まっていた二人が、別々の地平で異なる光を放っている事実は、人生の不可思議さと人間のレジリエンス(立ち直る力)を感じさせずにはいられない。