無料閲覧を謳う海外の海賊版サイトは、ボランティアで運営されているわけではない。その実態は、不法に取得したトラフィックを悪用して広告収入を得たり、アクセスしたユーザーのデバイスに悪質なプログラムを感染させたりするサイバー犯罪の一環である。ページを開いただけでランサムウェア(身代金型ウイルス)に感染し、スマートフォンやPC内の大切なデータが暗号化されてロックされる被害報告は後を絶たない。
さらに、こうした海賊版サイトの野放し状態は漫画業界全体の経済循環を直接的に破壊する。作者や出版事業者が本来受け取るべき正当な対価が失われれば、次回作の創出や新たな才能の発掘といった文化的なエコシステムそのものが死滅しかねない。著作権法改正により、違法にアップロードされたコンテンツと知りながらダウンロードする行為は刑事罰の対象ともなるため、安易な利用は人生を狂わせる致命的なリスクを伴う。