風邪症状に対して、過去に処方された抗菌薬(抗生剤)を勝手に服用したり、強い薬を飲んで無理に仕事を続けたりする行為は極めて危険だ。厚生労働省や日本医師会は、抗生剤の不適切な使用が薬剤耐性菌(AMR)の増加につながるとして、長年にわたり注意を喚起している。
抗生剤は細菌に対する薬であり、ウイルス性の感冒には一切効果がない。それどころか、腸内細菌叢を乱して免疫力を低下させるリスクすらある。急激な悪化や40度近い高熱、息苦しさがある場合は、単なる風邪ではなくインフルエンザや新型コロナウイルス感染症、あるいは肺炎などの重症疾患を疑い、早急に医療機関を受診すべきだ。