160cm以下のMサイズや中型スーツケースであっても、座席上の網棚へ載せる作業には大きな危険が潜む。時速300km近くで走行する新幹線が急ブレーキをかけた際、重量20kgを超えるスーツケースが網棚から落下すれば、乗客の首や頭部を直撃する凶器と化す。
特に高齢者や小柄な女性が、自分の背丈より高い網棚へ重いキャリーケースを持ち上げようとしてバランスを崩し、後ろの乗客に倒れかかる事故が相次いでいる。網棚の奥行きは約42cm前後であり、分厚いスーツケースを無理に載せると大きくはみ出す。自分の力で安全に上げ下ろしできない荷物は、そもそも網棚に載せるべきではないのだ。