ネット用語としてのネ申の読み方は、原則として「かみ」です。神仏の「神」や、卓越した技術・素晴らしい対応を称賛する「神対応」の「神」と全く同じ発音で読まれます。
文字列だけを見るとカタカナの「ネ」と漢字の「申」が並んでいるため、初見では「ねもう」「ねしん」と誤読されがちですが、言葉の仕組みは極めてシンプルです。漢字の「神」をしめすへん(礻=ネ)と旁(申)に切り離すネ申の由来となった漢字分解の手法によって作られました。
かつてのテキスト系インターネットでは、直接的な単語を書くことを避けたり、文字の形状を分解して視覚的な面白さを演出したりする文化が盛んでした。たとえば「死」を「タ匕」、「絶」を「糸色」と表記するようなタイポグラフィ遊びの一環として、「神」を分解した「ネ申」が広く定着していった経緯があります。
「ねもう」「ねもうす」という読み方が生まれた2つのルート
一方で、検索エンジンの入力サジェストには「ネ申 読み方 ねもう」「ネ申 読み方 ねもうす」といったフレーズが頻繁に登場します。この背景には、大きく分けて2つの明確な理由が存在します。
1つ目は、漢字分解の文脈を知らないユーザーによる純粋な初見誤読です。「ネ」と「申(もう-す)」という字面をそのまま拾い、頭の中で「ねもう」と処理してしまったパターンがこれに該当します。
2つ目は、インターネット配信カルチャーにおける独自の文脈派生です。人気ゲーム配信者の加藤純一(うんこちゃん)氏を中心とする界隈において、手を合わせて祈るポーズや特定の挨拶として「ねもうす(ネ申す)」というフレーズが強烈なミームとして流行しました。この配信コミュニティの影響を受けた視聴者層が「ネ申」の文字列に「ねもうす」という読みを重ね合わせた結果、本来の「かみ」とは別系統のスラングとして認知が二重化することになりました。