『ONE PIECE』の物語が核心へと向かうにつれ、ファンの熱量は「作品を消費する」側から「自ら参加する」側へと急激にシフトした。かつては原作を読むだけだった読者が、いまや自ら描いたキャラクターを麦わらの一味のライバルや協力者としてタイムライン上に送り込む時代だ。
背景にあるのは、SNS上でのインタラクティブな交流の急増である。ハッシュタグ一つで世界中の絵師や文士が集まり、互いのキャラクター同士を戦わせたり、合同で「仮想の海賊団」を結成したりする企画が連日盛り上がりを見せる。鑑賞者から当事者へ。この意識の変容こそが、空前のブームを支える最大のエンジンだ。