プロ野球各球団の応援歌には、音楽ファンをも唸らせるディープな「元ネタ(原曲)」が存在します。特に独自の応援スタイルを築き上げた2球団のルーツは極めて個性的です。
千葉ロッテマリーンズ:洋楽パンクとスカが融合したスタンドカルチャー
日本プロ野球界において、いち早くサッカーサポーターのチャント様式を取り入れた千葉ロッテマリーンズの応援歌は、その原曲の選曲センスで知られます。アメリカの伝説的パンクバンドPennywiseの『Same Old Story』や、SKALAPPER、Oi-Skall Matesといった国内外のスカパンク楽曲を原曲に採用。跳ねるようなステップとノンストップの歌唱は、幕張のスタジアムを巨大な野外フェスのような空間に変貌させました。
阪神タイガース:伝統のヒッティングマーチと職人芸
一方、日本最古の球団歌『六甲おろし』を擁する阪神タイガースのヒッティングマーチは、昭和の歌謡曲、民謡、クラシック、そして私設応援団による完全オリジナル曲が絶妙なバランスで継承されています。80年代の岡田彰布選手、掛布雅之選手の時代から受け継がれるメロディラインは、トランペットの美しい旋律とストレートな歌詞が特徴で、甲子園のメガホン叩きと完璧に調和する設計となっています。