今回の悲劇は、車両を提供するレンタカー事業者の管理体制や、国全体の規制のあり方にも大きな波紋を広げている。海外からの輸入車が多いトゥクトゥクは、国内の自動車安全基準の適用において一部例外的な扱いを受けてきた歴史があるからだ。
多くのレンタカー事業者では、貸出時に簡単な操作説明を行う程度で、特殊な車体特性に対する十分なレクチャーや危険性の周知が行き届いていなかった実態が指摘されている。貸出側と利用者の双方に「観光用の気軽な乗り物」という意識の甘さがあった可能性は否定できない。
こうした状況を受け、国土交通省も重い腰を上げつつある。輸入三輪車両に対する保安基準のあり方や、観光レンタル用途における安全基準の再点検を迫られており、業界全体に対する指導徹底や法改正を視野に入れた議論が急ピッチで進められている。