療育手帳を持つ子どもを通院させている保護者や、脳卒中後の社会復帰を目指して入院した元患者の手記やヒアリング調査からは、単なる施設案内パンフレットでは見えない生々しい現場の実像が浮かび上がります。
都内近郊から転居して小児リハビリに通う母親の1人は、取材に対して次のように胸中を吐露しています。
「初診の電話を入れた際、予約が取れるのは3カ月後と言われ途方に暮れました。しかし、実際に診察が始まると、子どものわずかな手の動きや姿勢の崩れを医師と理学療法士が徹底的に観察し、既製品では合わなかった座位保持椅子をミリ単位で型取りして作り直してくれました。地元のクリニックでは『様子を見ましょう』としか言われなかった不安が、ここでは具体的な訓練プログラムとして提示されたのです」
また、ネットの反応や知恵袋等のコミュニティで議論されやすい医師の評判についても、独自の傾向が見られます。愛想の良いサービス業的な接遇を求める層からは「説明が医学的で淡々としている」「厳しい指摘を受けた」というネガティブな口コミが散見される一方、本気で社会復帰や機能回復を目指す患者からは「できないことを明確にし、できる動作を徹底的に伸ばす論理的な方針に救われた」と極めて高く評価されています。患者側に過度な迎合をせず、自立支援という冷徹かつ温かなゴールを見据える専門集団としてのプライドがそこにはあります。