好きな食べ物に関する言説には、ネット上でまことしやかに語られるステレオタイプや誤解が少なくありません。データ検証によって判明した代表的な盲点を整理します。
第一の誤解は、「若者の草食化・ヘルシー志向により、肉類の需要が大幅に減退している」という言説です。実際の消費動向を追うと、若年層における焼肉やハンバーガーへの支出額は依然として高く、落ち込んでいるのは「単なる食事」ではなく「低品質で高価格な外食」に対する忌避感です。質の高い肉料理への熱量はむしろ先鋭化しています。
第二の盲点は、「女性は低カロリーなサラダやヘルシー食を最も好む」という思い込みです。女性向けアンケートの本音欄では、「ひとりで気兼ねなく食べるならラーメンやカツ丼が最高」「人前では頼みにくいけれど背脂系が好き」という潜在的欲求が多数確認されており、同調圧力から解放されたプライベート空間での嗜好は男性のそれと極めて近似しています。