多くの利用者がスマートフォンで「朝霧高原 10日間天気予報」や「朝霧高原 雨雲レーダー 現在」の情報を逐一チェックしています。しかし、一般的な天気予報アプリの数値をそのまま鵜呑みにすることは危険を孕んでいます。
なぜ予報アプリと現地の天候にギャップが生じるのか。その理由は、数値予報モデルのグリッド(計算格子)の解像度にあります。一般的なアプリが採用する5km〜20kmメッシュの予測計算では、富士山麓の極めて狭いエリアで立ち上がる地形性の局地雲を捉えきれないケースが頻発します。レーダー画面では「雨雲なし」と表示されているにもかかわらず、頭上には濃密な霧雨や突然の通り雨が降る理由はここにあります。
さらに、予報アプリが示す「風速3m/s」という表記も注意が必要です。これはあくまで平均風速であり、山麓特有の乱気流がもたらす瞬間最大風速は、平均風速の2倍から3倍に達するのが自然の常則です。現地入りする前には、気象予報アプリの文面だけでなく、静岡県や山梨県が設置している朝霧高原周辺の富士山ライブカメラを確認し、山頂付近に「笠雲」や「吊るし雲」がかかっていないか(上空の強風と低気圧接近の明確な前兆)を目視で確認する習慣が不可欠です。