前足と後足の間隔を15〜20インチ(約38〜50cm)程度開けるミディアムスタートは、現在世界のトップスプリンターの約7割が採用する最もバランスの取れた形式だ。前脚の膝関節角度が約90度、後脚が約120〜130度という、力学的に最も大きなパワーを発揮しやすい関節角度を作り出しやすい。
ブロックを蹴る力と、飛び出した後の加速のスムーズさが極めて高いレベルで両立する。2026年の世界主要大会におけるファイナリストのフォーム分析を見ても、ミディアムをベースにしつつ、数センチ単位で自分固有の「ミリ単位ミディアム」へとカスタマイズする手法が主流だ。迷ったらまずこの形式から着手するのが鉄則とされる。