片桐夏向(登録名:カナタ・カタギリ/本名:カナタ・リヴィントン)は、日本人の父とイギリス人の母の間に生まれたハーフの青年です。英国の名門レーシングスクール「RDRS(ロイヤル・ドニンゴン・レーシング・スクール)」を19歳にして首席で卒業した超エリートドライバーでありながら、トップカテゴリーのフォーミュラ参戦資金が枯渇したことで来日を決意しました。
アニメ版で声優を務める内田雄馬氏の熱演でも知られる通り、物腰は極めて柔らかく謙虚で礼儀正しい好青年ですが、ステアリングを握ると冷徹なまでに研ぎ澄まされたレーシングアスリートへと変貌します。そのドライビングの最大の特徴は、卓越した空間把握能力と、車両の挙動をミリ単位で制御する「荷重移動の精密さ」にあります。
カナタが持つ最大の天賦の才は、一度走ったコースや視界に入った風景を瞬時に記憶する映像記憶能力(フォトグラフィック・メモリー)です。濃霧で視界が完全に遮られた箱根の難所「デスエリア」において、ライバル勢がペースを落とす中、頭の中の3Dマップとタイヤの接地感だけを頼りに全開走行を敢行したシーンは、彼の規格外の才能を証明する決定的な瞬間となりました。