家づくりで最も多くの施主が陥るトラップが、「本体価格2000万円=2000万円で家が建つ」という思い込みです。ハウスメーカーの広告やカタログに記載されている価格の多くは「建物本体工事費」のみを指しており、それだけでは生活を始めることができません。
実際に家を建てて入居するまでには、屋外給排水工事や地盤改良などの「付帯工事費」、登記費用や住宅ローン手数料、火災保険料などの「諸費用」が別途発生します。資金計画の安全圏を保つためには、総予算のうち本体工事費に約70〜75%、付帯工事費に約15〜20%、諸費用に約5〜10%を配分するのが鉄則です。
このように、「手元にある自己資金と住宅ローン借入枠を合わせた上限が2000万円」なのか、「建物本体に2000万円をかけられる」のかによって、計画できる間取りのスケール感は根本から変化します。資金計画の初期段階で諸費用を含めた総支払額を算出しておくことが、家づくりの破綻を防ぐ防波堤となります。