仙骨部はどこ?お尻の割れ目の上が痛む原因と骨盤の正しいケア法

仙骨部はどこ?お尻の割れ目の上が痛む原因と骨盤の正しいケア法

仙骨部はどこ?お尻の割れ目の上が痛む原因と骨盤の正しいケア法について知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。

臨床現場やリハビリ施設への取材を進めると、現代人の仙骨部トラブルの元凶として真っ先に挙げられるのが「仙骨座り(スローチング姿勢)」です。椅子に浅く腰掛け、背もたれにダラリと寄りかかるこの姿勢は、本来座面と接すべき「坐骨(ざこつ)」ではなく、仙骨部そのものに全体重を預けてしまいます。

仙骨座りと腰痛の悪化理由について、理学療法士は「仙骨座りを続けると、本来前弯している腰椎が不自然に丸まり、椎間板にかかる圧力は直立時の約1.8倍に跳ね上がります。同時に、薄い皮下組織しかない仙骨粗面が硬い座面と骨の間で強烈に押しつぶされ、骨膜の炎症や皮膚の黒ずみ・角質化を引き起こすのです」と警鐘を鳴らします。

SNSや健康コミュニティ上でも「リモートワークでソファに寝そべるように座っていたら、お尻の割れ目の上が痛くて座れなくなった」「尾てい骨近辺が常に赤く腫れぼったい」といった悲鳴が絶えません。

さらに深刻なのが介護の現場です。仙骨部は骨が突出しており、皮下脂肪が極めて薄いため、体圧分散が滞ると瞬く間に局所の毛細血管が閉塞します。日本褥瘡学会のガイドラインでも、仙骨部褥瘡の予防とケアは最重要項目に位置づけられています。一度皮膚が破綻して褥瘡化すると、感染症や骨髄炎を併発し、全身状態を急激に悪化させます。家庭介護においても、仙骨部を指先で圧迫した際に白くならず赤いままの場合は、即座に除圧マットの導入や体位変換の頻度見直しを行わなければなりません。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。