旅程を直前に決める旅行者にとって気になるのが、「当日、予約なしで港に行っても乗船できるのか」という疑問です。この点について、現場の実態は「徒歩乗船」と「車両積載」で天と地ほどの差があります。
結論から申し上げますと、徒歩乗船(旅客のみ)であれば、スーパージェットもクルーズフェリーも当日予約なしで窓口購入し、乗船することが基本的には可能です。平日であれば満席で断られるケースは稀です。しかし、GW、お盆、年末年始、あるいは秋の行楽シーズンの連休中におけるスーパージェットは、指定席(スーパーシート)はもちろん、普通席も特定の時間帯で満席止めになるリスクが現実化します。当日飛び込みを狙う場合でも、乗船の1〜2時間前には公式Webサイトで空席状況を確認しておくのが賢明です。
一方、クルーズフェリーへの自動車航送(車載)を当日予約なしで行うのは極めて危険です。フェリーの車両積載スペースには物理的限界があり、トラックなどの物流車両枠もあらかじめ確保されているため、一般乗用車の当日空き枠は数台分しか残されていないケースが日常茶飯事です。最悪の場合、次の便(2〜3時間後)まで港で待機を強いられるか、乗船自体を断られてしまなみ海道への大幅なルート変更を余儀なくされます。
車を広島まで持っていく必要がない旅行者・出張者におすすめしたい裏技が、「松山観光港の駐車場にマイカーを停め、スーパージェットで広島へ身軽に渡る」というスキームです。松山観光港には、港湾に隣接して「松山観光港第1駐車場」「第2駐車場」が整備されています。
松山観光港駐車場料金の詳細は、入庫から最初の1時間は無料(送迎用)、その後1時間ごとに所定料金が加算されますが、24時間ごとの最大料金(一般的に1,000円〜1,200円前後)が設定されています。1泊2日の広島出張や旅行であれば、往復のフェリー車載代(3万円超)を支払う代わりに、駐車場代2,000円〜2,400円+スーパージェットの往復運賃だけで済むため、トータルコストを劇的に圧縮しつつ、最速のフットワークを維持することが可能です。