トラブルの影に隠れがちですが、アクティブスクウェア大東がかつて放っていた熱気は極めて独創的でした。特にその名を全国のファンに知らしめたのが、体育館やグラウンドを大胆に使ったプロレス興行です。
学校特有の舞台装置――跳び箱、黒板、長い廊下、体育館のステージ――を活かしたプロレスマッチは、エンターテインメントとしてSNS上で爆発的な話題を呼びました。プロレスラーたちが校内を縦横無尽に駆け巡る路上プロレス風の演出は、閉校施設の新たな可能性として高く評価された一面です。
さらに、大相撲ファンにとって春場所(大阪場所)の風物詩となっていたのが、相撲部屋の合宿拠点としての活用でした。校庭の一角に本格的な土俵が設営され、早朝から力士たちの激しいぶつかり稽古の音が響き渡り、地元住民や小学生たちが見学に訪れるなど、地域交流の温かなハブとしても機能していました。
しかし、運営母体と行政の係争が深刻化するにつれ、定期的な興行や相撲部屋の宿舎受け入れは継続が極めて困難となりました。「かつての子どもたちの笑顔や熱狂の場が、なぜこうなってしまったのか」という地元住民の落胆の声は少なくありません。