1986年(昭和61年)、図越利一は総裁の座に退き、実務の第一線を後進に託しました。晩年は病気療養を続けながらも組織の精神的支柱であり続けましたが、1993年(平成5年)7月7日、心不全のため京都市内の病院で死去しました。享年79。その葬儀には全国の主要組織幹部が多数参列し、ひとつの時代の終焉を告げました。
彼の劇的な生涯は多くの表現者を惹きつけ、ノンフィクション作家・山平重樹氏による『最後の博徒 図越利一』などの関連書籍に詳細がまとめられています。また、東映の実録映画をはじめとする映像作品でもその生き様が描かれ、昭和という時代特有の美学や男の生き方を知る資料として読み継がれています。