伊勢神宮の祭主はなぜ女性なのか?元皇族・黒田清子様が継ぐ歴史の真相

伊勢神宮の祭主はなぜ女性なのか?元皇族・黒田清子様が継ぐ歴史の真相

伊勢神宮の祭主はなぜ女性なのか?元皇族・黒田清子様が継ぐ歴史の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

一般の参拝者にとって混同しやすいのが、「祭主」と「大宮司」の違いです。祭主が神事における天皇の代理という「祈りの象徴」であるのに対し、大宮司は宗教法人「神宮」の代表役員として、数千人に及ぶ職員の統括、膨大な山林管理、予算決算の執行などを行う「行政の長」です。

大宮司には旧内務省系や宮内庁OBなどの官僚出身者や神社本庁幹部が就任し、常勤の役員報酬が支払われます。では、祭主の年収や給与待遇はどうなっているのでしょうか。

神社関係者や過去の記録によると、祭主は常勤職ではなく、大祭のたびに東京から伊勢へ赴く非常勤形態をとっています。支給されるのは一般的な給料というよりも、祭祀出向に伴う「日当・実費交通費手当」や「職務奉納金(謝礼)」程度にとどまり、世俗的な高額役員報酬とは無縁の世界です。黒田清子様は、長年鳥類研究所の非常勤研究助手などを務められた経歴を持ちますが、祭主としての立場は実質的に「国家と皇室への純粋な祈りの奉仕」といえます。

さらに、その仕事内容は想像を絶する過酷さを伴います。10月の神嘗祭をはじめとする主要大祭では、漆黒の夜中、冷え切った静寂の中で、装束の重みと板敷きの寒さに耐えながら、長時間にわたり微動だにせず祭儀を執り行います。足腰にかかる負担は並大抵ではなく、前任の池田厚子様が80代半ばを迎えられた際、体調面から次代への交代が急務となった背景には、この肉体的な厳格さがありました。

森 瞳
著者

森 瞳

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