自分用にとどまらず、近年のギフト・贈答品市場において可愛いタオルは圧倒的なシェアを誇る。消えものでありながら記憶に残り、好みが分かれにくい実用品として重宝されるからだ。
なかでも象徴的なヒットを記録しているのが「育てるタオル」だ。一般的なタオルが洗濯を重ねるごとに痩せて硬くなっていくのに対し、特殊な撚糸技術によって洗うたびに空気を含み、ふんわりとボリュームが増していく。まるでペットや植物を愛でるような育成のプロセスそのものが、受け取った人の心を掴んで離さない。
円筒形のシックなボックスやアンティーク調のリボンなど、パッケージデザインの秀逸さも相まって、出産祝いや新築祝い、ちょっとしたお礼の品として確固たる地位を築いている。モノだけでなく「育つ時間」を贈るというストーリーテリングが、現代のギフト需要に見事に合致しているのだ。