東尋坊とは、福井県北西部の越前加賀海岸国定公園に属する海岸景勝地です。水面からそびえ立つ断崖の高さは最大で約25メートル(ビル8階〜9階相当)に達し、荒波が岩肌を削るダイナミックな光景が広がっています。
地形の最大の特徴は、マグマが冷え固まる際に形成された五角形や六角形の規則正しい割れ目である柱状節理です。地質学的に「輝石安山岩の柱状節理」がこれほど広大かつ立体的に海沿いへ露出している場所は地球上でも極めて珍しく、韓国の金剛山、ノルウェーの西海岸と並び世界三大奇勝の一つに数えられています。その学術的重要性の高さから、1935年に国の天然記念物、さらに1936年には名勝にも指定されました。
一般的な景勝地と決定的に異なるのは、崖の突端部分に人工的な転落防止柵がほとんど設けられていない点です。自然のままの岩肌に直接立ち、足元数十メートル下で砕け散る白波と日本海の突風を体感できる臨場感が、唯一無二の魅力となっています。