桜井和寿の息子の中で唯一芸能界に身を置き、目覚ましい成功を収めているのが長男の櫻井海音です。しかし、その足跡は決して安易な「二世タレントのレール」ではありませんでした。
櫻井海音は幼少期から和光学園で育ち、学生時代は東京ヴェルディのジュニアユースに所属するなど、全国大会準優勝の戦績を持つほどのサッカー選手でした。プロのユースチームで厳しい競争に揉まれた後、高校時代に本格的に音楽へ傾倒。2019年に結成されたロックバンド「インナージャーニー」のドラマー・Kaitoとしてインディーズシーンで地道なライブ活動を開始しました。
特筆すべきは、デビュー当初、父親が桜井和寿であることを一切公表しなかった点です。NHK連続テレビ小説『エール』や『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』への出演、恋愛リアリティ番組への参加など、自らのオーディション力と端正なルックス、瑞々しい演技力で着実にチャンスを掴み取りました。
その後、TBS系日曜劇場『VIVANT』での重要シーンへの抜擢や、社会現象となった映画・ドラマ『【推しの子】』での主人公・アクア役の熱演により、名実ともに若手トップ俳優の地位を確立。2023年秋には「俳優業に専念し、表現者として退路を断つ」という強い覚悟からインナージャーニーを脱退し、単身表現の荒波へ漕ぎ出しました。「桜井和寿の息子」という肩書きを自らの実績で凌駕した姿勢は、業界関係者からも高く評価されています。