2002年、全世界を震撼させた歴史的デビューアルバム『Let Go』、そして大ヒットシングル『Complicated』によって、彼女はポップ・パンクやオルタナティヴ・ロックのアイコンとしての地位を揺るぎないものにした。しかし、絶頂期にあった彼女を突如として襲ったのが、ダニ媒介性の感染症であるライム病だった。
身体の自由が奪われ、数か月間も寝たきりの状態が続いたという。息をすることすら困難で、「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖と隣り合わせの日々。過酷な闘病生活は彼女の肉体と精神に深い傷痕を残したが、同時に表現者としての深みを与える契機となった。病を乗り越えた経験が、彼女の歌声に圧倒的な説得力を与えている。